「ファースト・カウ」評論:アメリカの仕組を問う映画の鋭さに感動!

エンタメ
スポンサーリンク
スポンサーリンク

ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、なおこです!

最近は映画館に行けないので、家で映画を楽しむことが多くなりました。そんな中、先日観た映画「ファースト・カウ」についてお話ししたいと思います。

「ファースト・カウ」は、ケリー・ライカート監督による異色のウエスタン作品です。ウエスタンといえば、カウボーイや牛の群れをイメージしますが、この映画は非正統的なウエスタンとして知られています。

物語は1820年代の北西部の町、オレゴンを舞台に展開されます。森に囲まれたこの町で、一頭の雌牛が川を下ってやってきます。彼女は町で最初の乳牛となり、英国人の仲買人が欲しがる「紅茶にクリーム」という特別なミルクを提供するのです。

この映画では、移民たちや先住民の姿が描かれる一方で、アメリカン・ドリームの原風景も見事に切り取られています。多国籍的なコミュニティの中で根付いている一攫千金の成功の夢が描かれ、アメリカの仕組について問いかけられます。

物語は、米東部出身のユダヤ系料理人である「クッキー」と、9歳で母国中国を離れた「キング・ルー」というキャラクターとの出会いから始まります。彼らは牝牛のミルクを盗んでアメリカの夢を手に入れようとしますが、最終的には友情や絆が試されることになります。ライカート監督は、この物語を通じてアメリカという国の仕組を鋭く問いかけています。

私はこの映画を観て、その鋭さと深さに感動しました。ライカート監督はアメリカの歴史や現実を見事に反映させながら、親密さや感動もしっかりと描き出しています。終わりが始まりへと繋がるストーリー展開には、胸を打たれるシーンがたくさんありました。

「ファースト・カウ」は、ウエスタンが苦手な人でも楽しめる作品です。他のウエスタンとは一線を画した斬新なアプローチには、映画ファンならずとも驚くこと間違いありません。

自分のオリジナルな視点でアメリカの歴史を描いたこの映画は、必見です!ぜひ皆さんも劇場で体験してみてください♪

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

なおこより

タイトルとURLをコピーしました