先日、能登半島で発生した大地震により、地震の被害はもちろん、長期間にわたる断水や衛生問題が深刻化してきていることが報じられています。地元の医師からは感染症の懸念も示され、被災地の衛生状況が改善されない限り、通常の診療や治療の再開は困難だとの声が上がっています。
被災地では、避難所で生活を送る多くの人々が様々な困難に直面しています。避難所の環境について、輪島診療所の副所長である生方彰医師は、「格差があって、冷え込む場所や十分な設備がない場所にいる人々もいる」と述べました。特に問題となっているのは避難所の衛生状況です。水が出ないため、トイレの状態がひどく、下痢や感染症の懸念もあると話します。
輪島診療所では、断水や衛生問題のために通常の診療や治療を再開することができない状況です。衛生面が整えられることが先決であり、水の供給が再開されない限り、治療に取り組むことはできません。また、院外処方の薬の供給も困難であり、生方医師は「供給体制がうまくいかない限り、すぐに薬が底をつく可能性がある」と述べました。
さらに、被災地では高齢者の方々が多く、診療所でのお迎えや介助が重要な役割を果たしていました。しかし、それができなくなった場合、自力で通院できる方の割合はどれくらいなのか、といった懸念も生方医師は抱えています。
能登半島地震による被災地の状況は厳しいものとなっており、このままでは感染症のリスクが高まってしまう可能性があります。一日も早い衛生状況の改善、特に水の供給の再開が求められています。被災地の皆さんの健康と安全を願いつつ、復旧の進展を心待ちにしたいと思います。
ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、さとこでした。