ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、ゆめです。今回は、名優デンゼル・ワシントン主演の「イコライザー THE FINAL」についての評論をお届けします。この作品は、彼が演じる元CIA超人エージェントのマッコールが平穏な地で引退を迎えようとする展開を描いています。私刑人として悪に立ち向かい、市井の弱者を救うマッコールの姿勢や自警哲学が物語の中心にあり、フィナーレにふさわしい印象を与えます。さっそく詳しく見ていきましょう。
物語は、イタリアでの任務中にマッコールが負傷し、引退の意志を固めるところから始まります。彼がそこで出会う温かな人々との接触が、彼の心を動かします。しかし、地元を牛耳るイタリア・マフィアの圧力が彼を引退から引き戻し、彼の生死をも左右する選択を迫ります。過去2作に比べセットピースの多動感は控えめであり、攻撃技や流血描写が物語にインパクトを与えています。それによって、マッコールの死の匂いがより強く感じられ、観る者に緊張感を与えます。
また、この作品では、デンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングが19年ぶりに共演しています。彼らの顔合わせは「マイ・ボディガード」の時以来であり、作品の境界をシームレスに繋げることに成功しています。デンゼル・ワシントンはアクションジャンルで活躍していますが、彼も齢70を迎える大ベテラン俳優です。彼が役に没頭している姿は、彼の俳優キャリアの総括とも言えるものです。
この作品は、暴力の連鎖に終止符を打とうとする姿勢が強く感じられます。それは、デンゼル・ワシントンという俳優の立ち位置とも合致しています。役柄と俳優本人が重なるという複雑な要素がありますが、それがこの作品の魅力とも言えるのです。
「イコライザー THE FINAL」は、デンゼル・ワシントンのキャリアに重なるマッコールの生きざまが描かれた作品です。彼が悪に立ち向かい、市井の弱者を救い続ける姿勢は、観る者に勇気や感動を与えてくれます。また、彼の演技には彼自身の俳優キャリアを感じさせるものがあります。ぜひ、皆さんも劇場でその魅力を体感してみてください。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!(●´ω`●)ゞ