ギャスパー・ノエ監督の最新作「VORTEX ヴォルテックス」が描く老いと病と死の穏やかな悪夢

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みなさん、こんにちは!ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、あすかです!今回は話題の映画「VORTEX ヴォルテックス」について書いていきたいと思います♪

ギャスパー・ノエ監督といえば、カンヌ国際映画祭での途中退席者続出や挑発的な映像表現で知られていますよね。彼の新作はどんな作品なのか、早速見ていきましょう!

この映画は、老いと病と死をテーマにした穏やかな悪夢を描いています。主な登場人物は心臓の持病がある映画評論家の夫、認知症を患う元精神科医の妻、そして離れて暮らす息子の3人です。

妻の認知症と夫の心臓の負担により、彼らの人生は静かに崩れていきます。映画は分割された画面で構成されており、夫と妻の個別の姿が追われます。この映像的なギミックによって、夫婦が同居しているにも関わらず別々の個人であることや、会話の少なさから生まれる孤独と悲哀が強調されています。

特に妻役のフランソワーズ・ルブランの演技は、認知症になった家族を持つ人々にとってもリアルで胸が痛むほどです。夫の心臓の負担に苦しむ姿も迫力あります。

ギャスパー・ノエ監督は過去に性や暴力、狂気を題材にした作品を多く手がけてきましたが、今回は老いと死という普遍的なテーマに挑戦しています。若い世代だけでなく、老いていく過程を経験するすべての人にとって恐怖や悪夢となるでしょう。

この映画の原題「Vortex」は「渦」という意味ですが、本編終盤で具体的な「渦」が登場します。この美しくない渦は、ノエ監督の露悪的な側面を表しており、現代社会において死が隠蔽されている現実を突きつけるものとなっています。

「VORTEX ヴォルテックス」は、ギャスパー・ノエ監督の作品としては意外なほどおとなしい作品ですが、老いと病と死というテーマを描くことで、観客の心に深い印象を残すこと間違いなしです。

ぜひ、映画館でこの穏やかな悪夢を体感してみてくださいね!それでは、また次のブログでお会いしましょう!きゃべつっ!!( ´ ▽ ` )ノ

【参考記事】
「VORTEX ヴォルテックス」公式サイト(URL)

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