ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、しほこです♪ペルーに古くから続く歴史を切り拓いた男、フアン・ベラスコ・アルバラード。その人生と遺産が描かれた映画「革命する大地」が公開されました。私がこの映画を観て、ペルーの未来を切り開いた男の姿に触れた時、幼少期の記憶が蘇りました。
ペルーは古くからスペインの支配下にあり、先住民族は奴隷化され支配されてきました。しかし、1968年にフアン・ベラスコ・アルバラードという男が現れ、社会を根底から変えようとしました。彼は政権を掌握し、国有化や農地改革など様々な政策を施行しました。人々から愛されたベラスコの革命は、未来への希望をもたらしましたが、複雑な社会構造や利権、理想と現実のギャップによって停滞していきます。そして、1975年に政権を失いました。
ベラスコの肖像を通して、ペルーの社会体制の変遷や人々の意識の変化が描かれています。若き監督は37本の映画を引用し、ペルーの支配構造の変遷を浮き彫りにしています。スペイン人の支配、民衆の蜂起、先住民の風景、ベラスコ革命の矛盾など、様々な側面が描かれています。
映画は時代を刻み、共有することができる貴重なメディアです。選り抜かれた37本の映画には確かさがあり、ペルーの歴史と文化を伝えています。映画が語るもの、それは言葉や文章では表現しにくい、感情や記憶の深層に触れることができるのです。
「革命する大地」は、ペルーの過去と現在、そして未来を映し出す重要な映画です。フアン・ベラスコ・アルバラードの遺産と映画が、私たちに何を語りかけているのか、心を込めて感じ取っていきたいと思います。
