こんにちは、ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、さゆりです!最近、食品業界の話題が盛り上がっていますね。今回は、先日のニュースで話題になったリンガーハットの取り組みをご紹介します。「国産野菜100%」を掲げ、社長自ら農家を訪問するなどの工夫をして、コスト削減に成功しているそうです。さっそく詳細を見ていきましょう!
先日、リンガーハットの佐々野諸延社長にインタビューが行われました。日本の食料自給率が低く、野菜などの国産品の価格が高騰している現状を受けて、佐々野社長は「苦しいときこそ、会社全体で削るべきコストと、かけるべき費目に信念を持たねばならない」とコメントしています。
一般的なコスト削減策として、食材を海外産に切り替えることが考えられますが、リンガーハットはそれを選択しませんでした。なぜなら、それはお客様への裏切りとなり、会社の魅力が失われてしまうからだと言います。確かに、リンガーハットは「国産野菜100%」をウリにしているので、そのコンセプトを守り抜くことは非常に重要ですね。
さて、具体的な数字を見てみましょう。国内卸売市場でのキャベツの価格は1キロあたり130円前後ですが、輸入キャベツは49円程度となっています。また、ニンジンの場合も国内卸売市場が200円前後なのに対し、輸入品は47円程度です。価格だけを見ると、海外産の方が格段に安いのがわかりますが、リンガーハットは契約栽培を行っており、内外価格差に飛びつくことはありません。
なぜリンガーハットはこだわりを持ち続けるのでしょうか?それには大きな理由があります。リンガーハットの主力商品である「長崎ちゃんぽん」やギョーザには、国産の野菜や小麦粉を100%使用しています。これは、株主との結びつきを強めるためでもあります。リンガーハットの株主のうち、約6割が個人やその他の投資家で占められており、彼らの声は非常に重要な要素となっています。株主アンケートの回答率も非常に高いそうで、「国産野菜の取り組みは素晴らしい」「食料自給率の維持に貢献してほしい」といった声が多いのだとか。
実は、佐々野社長自身がかつて調達担当だったことがあります。当時、「うちと契約してください」と農家にお願いしても断られるケースが多かったそうです。しかし、佐々野社長は諦めずに全国を回り、農家との信頼関係を築いていったのです。現在では、リンガーハットは15道県の70産地と契約しており、調達担当者が農家を訪問するなどの取り組みを行っています。
また、リンガーハットでは産地リレーと呼ばれる取り組みも行われています。役員会では、季節ごとに調達エリアが切り替わることを詳細に確認しているそうです。これにより、安定的に国産野菜を調達することができるのです。例えば、夏には北海道産のトウモロコシを確保するために奮闘したそうですが、大雨の影響で困難を極めました。しかし、リンガーハットは複数の産地と契約しているため、茨城や愛知などに切り替えることで対応しているのです。
リンガーハットは、猛暑などの厳しい状況でも「国産野菜100%」というコンセプトを守り続けています。その取り組みは、お客様からの支持も高く、株主との結びつきを強めることにも成功しています。これからもリンガーハットの取り組みに注目していきたいと思います!以上、さゆりでした!