こんにちは、ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、りむです!最近、女性研究者に関する興味深い研究結果が発表されましたので、それについて少し考えてみたいと思います。
東京工業大学、ニューヨーク州立大学バッファロー校、神戸大学、京都大学の研究グループが発表した論文「Quantifying gender imbalance in East Asian academia: Research career and citation practice」では、日本、中国、韓国の学術界における性差の特殊性が明らかにされています。
この研究では、1950年から2020年までの約1億件の論文を分析し、性別による研究者の数やキャリア、論文の引用・被引用における性差を調査しています。
調査結果によると、日本、中国、韓国の女性研究者の比率は低く、日本では17.1%、中国では23.2%、韓国では12.9%となっていました。特に日本では、男性研究者に対して女性研究者の論文数が約57%であることが明らかになりました。
また、研究者としてのキャリアの長さについても、日本、中国、韓国の女性研究者の方が男性研究者よりも短いことが分かりました。特に日本では、男性のキャリアの長さに対して女性は約60%の長さにとどまっています。
さらに、論文の引用・被引用に関しては、日本、中国、韓国の論文が男性主導の論文を過剰に引用し、女性主導の論文を過少に引用する傾向があることがわかりました。特に日本では、この傾向が最も顕著であり、女性主導の論文の引用が少ないことが示されています。
この研究結果から、女性研究者の論文引用には性差が存在し、特に日本の学術界において男性主導の論文が過剰に引用される傾向があることが分かりました。さらに、女性研究者のキャリアの長さが男性研究者よりも短く、論文数も少ないことから、この現象が引用に影響を与えている可能性があります。
これらの結果は、日中韓の学術界における性別不均衡の問題を浮き彫りにしました。女性研究者がより公平な評価を受けるためには、キャリアの面でも支援が必要であり、性別による偏見を排除する取り組みが求められます。
今回の研究は、女性主導の研究が男性主導の研究よりも引用されにくいという興味深い結果を示しています。学界全体で性別による偏見を取り除き、女性研究者の活躍を促進するためには、さまざまな施策が必要であることを改めて認識しました。
以上、今回は女性研究者の論文引用についての研究結果についてお伝えしました。性別による偏見のない学術界を目指すために、私たちも支援することが大切ですね!それでは、また次回のブログでお会いしましょう♪ ノシノシ(。・ω・)ノ゙