映画「新たな春」の感想

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ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、めいです!今回は、最近公開された映画「新たな春」について、私の感想をシェアしたいと思います。

この映画は、主人公である杏(演:山本咲)の悲惨な生い立ちと、絶望的な状況の中に微かな希望が描かれています。彼女が暴力や売春といった過酷な現実に直面しながらも、その内に秘めた強さや生きる意志を感じさせられました。演じる山本咲さんの演技力には本物の母親から暴力を受けた若い女性へのリスペクトが感じられ、感動しました。

映画が描くコロナ禍の世界もまたリアルで、街には人影がなく、ラジオから流れるニュースにはおなじみのキーワードが散りばめられています。コロナ禍によって世界中が同じ経験をしたこと、そしてその中で個々の思い出や苦しみが交差する様子がリアルに描かれていました。これは私たちにとっても共感しやすいテーマであり、映画の世界と現実がリンクしているような感覚を持ちました。

物語の中で現れる善悪のグレーゾーンや社会の複雑さも興味深く、刑事や記者の存在を通して、私たちが立ち位置を自ら選ぶことの難しさが示唆されていました。特に、主人公の杏が言葉を選ばずに内面を表現する姿には、言葉では説明しきれない複雑さと強さを感じました。

絶望的な物語の中に微かな希望があるというテーマは、社会全体にも通じるものであり、私たちにできることを考えさせられます。セーフティネットの整備や相互理解、共助など、社会をより良くするための道筋が示されているように感じました。

そして映画のラストに映し出される「うしろ姿」に、私たちの想像力が求められるという点も印象的でした。映画の中で起きた出来事や登場人物たちが、私たちの心に留まり、考えさせられることが多かったです。個人的には、この映画を観ることで、社会の暗い部分や希望の在処を見つめ直すきっかけとなりました。

「新たな春」は、暗い物語の中にひそむ微かな光を感じさせてくれる作品でした。是非、皆さんも観てみて、その魅力に触れてみてくださいね!

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