こんにちは、ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、ゆみです!最近、映画祭の開催が相次いでいますね。東京国際映画祭でも、中国の大ヒット作品「満江紅(マンジャンホン)」が上映されました!さっそく、チャン・イーモウ監督が監督とのティーチインで製作秘話を語ってくれました。
「満江紅」とは、中国南宋の時代を舞台にした歴史エンタテインメント大作です。岳飛という英雄が残した詩「満江紅」をモチーフに、南宋朝廷内部の謀略が描かれています。なんと、この作品は中国の旧正月に公開されてから大ヒットを記録したそうですよ!
この作品の製作秘話について、チャン監督はこう語っています。「この映画の企画は、実は6年前に山西省で撮影用の屋敷を建てたことから始まりました。当初は映画『紅夢』の続編を撮ろうとしていたんですが、うまく脚本ができずに困っていました。ところが、地元の行政から映画製作の要請があり、それをきっかけに新しい企画がスタートしました。長い時間をかけて脚本を書き上げましたよ」とのこと。
また、この作品はコメディの要素も盛り込まれているそうです。チャン監督は「私はコメディを大事に考えています。全員がユーモアのセンスを持っているのですが、その中にはローカルな笑いのツボもあるんです。それが中国以外の方々にも伝わったのか、実際に上映中に笑い声が聞こえたとのことです!」と笑顔で話してくれました。
さらに、この映画では中国史上の人物である岳飛と秦檜が描かれています。中国では岳飛が英雄、秦檜が悪人とされていますが、チャン監督は「私は庶民の視点からふたりがどんな人物なのかを描きたかったんです。そして、この映画の中で殺し屋や刺客が登場するのですが、殺すことが目的ではなく、詩をどのように誘い出すかが描かれます。それがこの映画の魅力なんです」と説明してくれました。
チャン監督は自身の映画製作についても熱く語ってくれました。「映画監督になる前は寡黙な人間でしたが、監督になってからはいつでも話しまくっています(笑)。まずは脚本家や脚本家グループと話し合いを重ね、脚本を作り上げます。その後、製作チームを作り、役者とも話し合うことが大切だとのこと。チャン監督は映画作りを「話し合いの連続」と表現していましたよ。
そして、チャン監督は中国で映画を撮ることの利点についても語ってくれました。「中国では、監督が脚本を変更することができるんです。これは若い監督でもできるんですよ。そのためには大きな空間が与えられるんです。一方、ハリウッドでは監督が脚本を変えることは許されません。ですので、私は中国で映画を撮るのが好きなんです」と力強く語ってくれました。
チャン・イーモウ監督の新作「満江紅」、映画祭での上映も大成功し、さまざまな人々に笑いを届けています。ぜひ、映画館で鑑賞してみてくださいね!
それでは、今日はこの辺りで失礼します♪