正欲が共感を生むわけではないけれど、なんとなくわかる感覚

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ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、まゆこです。

みなさん、こんにちは!まゆこです♪最近、見てきた映画「正欲」について書きたいと思います。この作品は、朝井リョウの小説を原作とした映画で、物語の中で複数の登場人物たちの視点が交錯する群像劇となっています。

この映画は、物語が特定の日へのカウントダウンと、その後の日々へと分けられています。小説では章立てが登場人物の名前と日時によって行われていましたが、映画では章立てに登場人物の名前のみが使用されているようです。

それぞれの登場人物たちの事情や思いを絡め合わせながら、意外な相関関係が観客の脳裏に“相関図”として描かれていくのが特徴です。これは、脚本の港岳彦さんと編集の岸善幸さんの素晴らしいコンビネーションによるものだと思います。

何よりも注目すべきは、役者たちの演技ですね!特に、新垣結衣さんが演じる桐生夏月の無表情さは圧巻です。彼女は寿司皿を受け取るシーンで平板な抑揚を使い、夏月の“無色”さを表現しています。小説では言葉によって内面を表現することができますが、映画では映像だけで表現するのは難しいですよね。それでも、この作品では映像の組み合わせによって登場人物たちの内面を見せています。

また、検事役の稲垣吾郎さんは、誰との関係をも断絶する立場として描かれています。このキャラクターは観客にとって一番近い存在であり、彼が他の登場人物との関係について理解しているのか疑問を抱かせます。この作品は、観客に共感させるものではないかもしれませんが、何となく“わかる”という感覚を生み出すことが重要なのです。

そして、特筆すべきは、東野絢香さんの演技です。彼女が演じる神戸八重子は、感覚の均衡を揺らし続ける存在です。実際に、彼女の姿を見るだけでも彼女の役作りが伝わってきます。まだ知名度はそこまで高くありませんが、この作品での演技は見事です!

「正欲」は、共感に至らないかもしれませんが、何となく“わかる”という感覚を観客に抱かせる作品なのです。ぜひ、映画館で体験してみてくださいね♪

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

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