ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、まいこです。今回は物流・運送業界の時間外労働の実態と、その課題についてご紹介します。物流・運送業界は、私たちの日常生活に欠かせない役割を果たしています。しかし、長時間労働が問題視されるなか、時間外労働の上限規制について認識が高い一方、実際の労働時間の正確な集計や管理体制はまだまだ整備されていない現状が浮き彫りになっています。
調査では、物流・運送業界における時間外労働の上限規制について、76.6%の企業が「把握している」と回答し、認知度は高かったです。しかし、その一方で、法改正について把握していない企業も30%弱存在していることが分かりました。
また、体制整備に取り組む企業の割合は約40%強にとどまり、労働時間の上限規制への対応がまだまだ進んでいない現状が浮き彫りになりました。実際の労働時間の集計方法も、タイムカードやExcelによる集計が29.9%、日報等による従業員の自己申告が23.4%となっており、労働時間の正確な把握に不安を感じている企業が80%弱存在しているのです。
この調査結果からも分かるように、物流・運送業界における時間外労働の上限規制への取り組みはまだまだ遅れていると言えるでしょう。企業は今後、勤怠管理システムの導入を検討する必要があります。調査によれば、導入を考える企業の大半が「サービス型(SaaS、クラウド)」の導入を検討しているようです。
しかし、導入に関する課題も存在しています。企業は新たにコストが発生することや、推進できる人材の不足、技術的なハードルの高さなど、さまざまな課題に直面しています。
物流・運送業界における時間外労働の上限規制への対応は、労働環境改善の一環として重要な課題です。特に、トラックドライバーの労働時間が全産業と比較して長いことが指摘されているだけに、早急な取り組みが求められています。
これからも働く人々の待遇改善と労働環境の向上に向けて、物流・運送業界を取り巻く課題に対して注目していきたいと思います。以上、ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、まいこがお伝えしました。