ハマス関連金融事業者について米・英・豪の当局が制裁措置を科したことが発表されました。ハマスへの制裁はこれが第5弾となります。制裁の対象となったのは、ハマス系の金融取引所のネットワーク、所有者、関係者、さらにはイスラム革命防衛隊コッズ部隊(IRGC-QF)からのハマスへの暗号資産送金を幇助した金融ファシリテーターです。OFACと共に英国とオーストラリアの当局も制裁を課しました。
制裁対象となった個人や企業は国際的な金融ブラックリストに追加されることになります。具体的には6つの事業体と13名の金融ファシリテーターが指定され、特別指定国民(SDN)リストに追加されました。ハマスはテロ活動支援のために暗号資産を利用して資金を流そうとしており、これに対し米財務省は同盟国やパートナーと協力しながら対抗措置を取っていくとしています。
ハマスは資金送金のためにガザからヨルダン川西岸に不正送金を行っており、これは同地での徴兵や武器の購入に利用されています。さらに、ヨルダン川西岸やガザに存在する汚職的な両替商を通じてテロ集団の資金洗浄にも関与していると報告されています。
そして、最近ではハマスがヨルダン川西岸での活動費支援の一部を暗号資産を使って送金していることも明らかになりました。これにより、ハマスは現金を物理的に移動させ、国境を迂回し、当局の監視を逃れるリスクを軽減しているのです。
この制裁措置はハマスによるテロ活動を阻止し、その資金源を断つために重要な一歩です。国際的な連携による制裁はハマスへの圧力となり、より安定した世界の実現に寄与していくことでしょう。今後も米・英・豪の当局は引き続きハマスとその資金提供者、国際金融インフラを監視し、適切な対策を取っていくことが期待されます。
ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、ゆいかでした。