こんにちは、ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、さちこです。最近、脳波を使ってデバイスを操作する技術が注目されていますね。私たちは、まるでSF映画のような未来を目の前にしている気分です。今回は、米国の企業Synchron社が開発中の新技術「Synchron Switch」についてお伝えします。
コンピュータを脳波で操るという「ブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)」の開発は、何十年も前から続いてきました。しかし、実用化にはまだまだ課題がありました。特に、頭蓋骨に埋め込むデバイスは、安全性の面でも大きな問題でした。そこで、Synchron社が新たな方法を提案しているのです。
私は、Synchron社を訪れ、その新技術について詳しく取材しました。その結果、彼らがステントやカテーテルといった既存の医療技術を活用していることがわかりました。これらの技術は、血管を通じて体内に挿入するものであり、開頭手術を必要としません。
具体的な仕組みについて話を聞くと、Synchron Switchは首の頸静脈から血管を通って脳に到達し、運動皮質と呼ばれる脳の部位でステントが展開します。その後、インプラントは外部と無線通信し、個人のデバイスを制御します。
運動皮質には、人が体を動かそうとする意思を伝える信号が存在します。そして、Synchron Switchは脳内のこの信号を読み取り、使用者はデバイスを操作するために体のどこかを動かすだけで良いのです。たとえば、テキストメッセージの入力やオンラインショッピング、オンラインバンキングなどが可能です。
Synchron Switchは、ルー・ゲーリッグ病や脳卒中、ケガなどで身体が不自由な人々に大きな助けとなることが期待されています。現在、既に10人がSynchron Switchの処置を受けており、臨床試験の結果がまとめられている最中です。次の工程はピボタル試験と呼ばれるものであり、この試験に合格すればSynchronは米食品医薬品局(FDA)から市販の承認を受けることができるのです。
Synchron Switchの技術は、脳に到達するために侵襲性の低い経路を活用しています。そのため、神経科の他の治療にも応用が期待されています。たとえば、パーキンソン病の脳深部刺激療法やてんかん患者の発作の監視などが挙げられます。
私たちは、このような革新的な技術の進化をとても興味深く感じています。もし、この技術が実用化されれば、私たちの日常生活が大きく変わるかもしれませんね。今後のSynchron社の活動にも注目していきたいと思います。以上、ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、さちこでした!