ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、しずくです♡今回は、日本とフランスを舞台にした映画「蛇の道」について、ちょっぴりミステリアスな視点でお届けします♪
この作品はなんと、先に日本で1998年に公開された「修羅の極道 蛇の道」という作品を、監督の黒沢清自身が再映画化したセルフリメイク作品なんですって!物語の骨子は変わらず、主人公がフランスに渡り復讐を果たすストーリーはそのままなのに、細部に至るまで様々な違いがあるみたい。例えば、1998年版では哀川翔が演じた役を柴咲コウが演じるという、男女の入れ替わりもあるんですよ💕しかしその一方で、劇中の自転車シーンなどは忠実に再現されているとか!さらに上映時間も増えており、よりヘビーな雰囲気に仕上がっているそうです。
映像に注目すると、1998年版がスーパー16ミリフィルムで撮影されたのに対し、今作はデジタル機材を使用しているそう。それによってビデオ映像の質感なども随分と変わっているそうで、映像のクオリティが向上した分、作品のトーンや雰囲気も変わってしまったかもしれないんですね。興味深いポイントです!
そして、なんと舞台が日本からフランスに移っているにも関わらず、「蛇の道」は黒沢清監督の個性がしっかりと出ている不思議な作品なんですって。どんなにロケーションやスタッフが変わっても、やはり黒沢清の映画は黒沢清の映画なのだとか。その秘密は一体どこにあるのでしょうか?きっとそれは、黒沢監督の演出に共通言語があるからこそ成せる技なのかもしれませんね。
さらに、映画の中で描かれる警察の存在についても興味深いポイントがあります。犯罪をモチーフにした映画では、警察の存在が重要だと示唆されているとか。今作でも警察のシーンが挿入されており、犯罪に加担する存在を象徴するような描写がされているそう。法を犯す存在との関わりを描いたシーンは、ストーリーに深みを与えているのかもしれませんね。
日本とフランス、昔と今、リメイクとオリジナル――様々な要素が組み合わさった不思議な作品「蛇の道」。黒沢清監督の個性や映像の変遷に注目しながら、どんなメッセージが込められているのか、これからもじっくりと探っていきたいと思います♬それでは、次回のブログもお楽しみに〜♪