こんにちは、ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、かおりです!
今回は、JR東日本による第二創業の一例をご紹介します。みなさんもご存知の通り、JR東日本は大手企業で、その強固な本業は日本中で知られています。ですが、意外にも彼らは自社の将来に危機感を抱いており、そこから第二創業へと踏み出したのです。
現在、JR東日本が直面している危機は「人口減少」です。都市部の路線は利用客が多いですが、地方の一部では無人駅や赤字路線といった課題があります。一般的なビジネス感覚であれば、撤退することも考えられるかもしれません。しかし、JR東日本は民間企業ではなく、地域のインフラとしての役割も持っています。そのため、廃線にすることは地域住民の生活にも影響を及ぼします。
そこで、彼らは新たな価値提供を目指し、地域住民の暮らしをより良くすることを考えました。これまでは乗降客に焦点を当てていましたが、人口減少社会では地域の皆様も大切な顧客です。このような危機感から、彼らは第二創業に踏み切ったのです。
JR東日本は、本業と切り離された「出島」と呼ばれる場所で第二創業を行いました。本社にはない環境で、新たな事業を展開するための土台を作ることが目的です。CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)のJR東日本スタートアップ株式会社が設立され、オフィスも本社ビルから離れた場所に構えました。
この「出島」は一般的な「なんちゃって出島」とは違います。あくまで本気で新たな事業を育てる場所なのです。他社の「なんちゃって出島」が一時的なものであるのに対して、JR東日本は長期的な視野で事業化を目指しています。柴田裕さんが社長に就任し、「本社に戻ることはない」とメンバーに伝えたほどです。
JR東日本スタートアップは、創業から5年が経ち、多くの事業案を検討し、実証実験を行ってきました。その結果、51個の事業を実現させるなど、驚くべき成果を上げています。メンバーも増え、JR東日本は新たな可能性を見出せたのです。
JR東日本の第二創業は、他社にも多くの示唆を与えます。大企業であっても、危機感を抱き、新たな市場に挑戦することは重要です。また、本業と切り離すことで、より自由度の高い事業を展開することができます。
今後も企業が新たな可能性を見出し、挑戦し続ける姿勢に、若い私たちも刺激を受けることができるでしょう。
それでは、次回の更新をお楽しみに♪
かおり