こんにちは、ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、さおこです!今回は、注目の映画「美と殺戮のすべて」についてご紹介します。
写真家ナン・ゴールディンを題材にしたドキュメンタリー映画「美と殺戮のすべて(英題:ALL THE BEAUTY AND THE BLOODSHED)」が3月29日から公開されています。この映画は、2022年に開催された第79回ベネチア国際映画祭で金獅子賞(最高賞)を受賞した作品なんですよ!
ナン・ゴールディンは、1970年代から80年代にかけて活躍した写真家で、当時のドラッグカルチャーやゲイサブカルチャー、ポストパンク/ニューウェーブシーンを撮影し、その才能が高く評価されました。彼女は時代の寵児として一躍注目を浴び、現在でも世界中で影響力を持つアーティストとして存在感を示しています。実際、2023年にはアート界で最も影響力のある人物の1位に選ばれるなど、その地位は揺るぎないものとなっています。
この映画は、ナン・ゴールディンが立ち上げた「サックラー・ウィング」という展示スペースの舞台裏を描いたものです。なんと、彼女は「サックラー家は人殺しの一族だ!」と叫びながら、展示スペースでオピオイド鎮痛薬のラベルが貼られた容器を放り投げる活動を行ったんですって!オピオイド鎮痛薬は、合法的な麻薬とされているものの、実は多くの人々が依存症に陥り、命を落とす原因となっているのです。
オピオイド鎮痛薬は、ケシから抽出した成分やその化合物から生成される医療用鎮痛剤で、鎮痛効果だけでなく、多幸感や抗不安作用をもたらすと言われています。特に、パーデュー・ファーマ社が販売している「オキシコンチン」というオピオイド鎮痛薬は、アメリカで50万人以上の死亡原因となっており、社会問題となっているのです。
ナン・ゴールディンは、自身もドラッグ依存症から立ち直った経験を持ち、オピオイド鎮痛薬の問題について闘いを挑んでいます。この映画では、彼女がなぜ巨大な資本と戦おうと決意したのか、また彼女の人間としての道のりが描かれています。
「美と殺戮のすべて」は、3月29日から上映が始まりました。ぜひ、新宿ピカデリーやヒューマントラストシネマ有楽町、グランドシネマサンシャイン池袋などで、その感動のストーリーを堪能してみてくださいね!さおこも早速観に行く予定です♪
それでは、また次の記事でお会いしましょう!さおこでした🌸