みなさん、こんにちは!ガールズオピニオンのパートタイムブロガー、りなこです♪
最近、AI法案「EU AI Act」に関する暫定合意が発表されましたね!AIを包括的に規制するというエポックメーキングな法案ですが、一体どのような効果があるのでしょうか?私は最新の調査結果を見つけましたので、ご紹介します♪
このリポート「Assessing and Improving AI Governance Tools」は、非営利の調査団体である米World Privacy Forum(WPF)が発表したもので、「AIガバナンスツール」の評価と改善についての内容です。
リポートによると、AIガバナンスツールは信頼できるAIを運用・実装するための社会技術的ツールのことを指します。しかし、驚くべきことに、多くのツールには欠陥があると指摘されています!実際に18のツールを精査した結果、38%でリスクの評価・測定方法に問題があることが明らかになりました。
例えば、機械学習モデルの測定手法であるSHAPやLIMEが使用・推奨されているツールがあったのですが、実際には制限された範囲でしか機能しないことが分かりました。適切なモデルの評価に使われれば問題ありませんが、それ以外の場合は意図しない問題が発生する可能性があるのです。
しかも、現状ではAIガバナンスツール自体の有効性や正確性を測定・評価する取り組みがあまり行われていないということも判明しました。確かにAIガバナンスは新しい分野であり、まだまだ確立途上ではありますが、有効性の検証が不十分なままでは、逆に新たな問題や誤った信頼感を生む可能性があるのです。
AIガバナンスは本来、AIリスクを正しく把握し、それに対処するための手段であるはずです。しかし、この調査結果からは、AIガバナンスツールがむしろ逆効果になる可能性があることが浮き彫りになりました。本来の目的を果たせないツールが多いことに疑問を感じますよね。
AIガバナンスの重要性は間違いありませんが、それを実現するためのツールやフレームワークには十分な注意が必要です。この調査結果が、今後のAIガバナンスの改善に繋がっていくことを願っています。
それでは今日はこの辺で!次回もお楽しみに♪
(参考記事:ITmedia NEWS)